2024/02/07 20:21
フェアトレードという理念について
フェアトレードは直訳で、公正公平な貿易取引を指します。発展途上国で生産、製造された商品について継続して適正な価格での取引を行い、生産者の生活水準や地位を向上させようとするものです。
コーヒー農場を例にあげると、コーヒー豆約1kgを生産し納めても約40円でしか買い取られないようなケースもあるのが現実です。こうした不適正な価格での取引を是正し、生産者の生活を世界全体で守ろうとしています。
フェアトレードの始まりと浸透
フェアトレードは1960年代にヨーロッパで広まり、世界規模の運動へと発展しました。そのもととなったのは第二次世界大戦後、アメリカの宗教団体やイギリスのNGOが行った支援活動にあるとされており、1950年代にはアメリカに初めてのフェアトレード専門店が誕生しています。
1997年に、国際的なフェアトレードの認証制度を構築するFLO(国際フェアトレードラベル機構)が誕生し、欧米諸国を中心としてますます運動が拡大することとなりました。慈善活動の色合いが強かったフェアトレードは、国際ビジネスの健全性確保へと目的を変えていきます。
さらに2006年、米英合作で「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリー映画が制作・公開されました。コーヒー生産者の過酷な労働条件を描いており、特に先進国の消費者の意識を変えるきっかけとなりました。
※「フェアトレードコーヒーとは?活動の意義や認証基準を紹介」記事から一部抜粋
但し、日本においてはまだまだフェアトレードの認知度が低いので、コーヒー豆の販売を通して少しずつでも浸透させていきたいと思っています。
コーヒーの消費大国である日本でフェアトレードが浸透していけば、生産者のコーヒー豆栽培に対するモチベーションも上がり、更なる品質向上にも繋がると思います。